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生産管理におけるスケジューラとは?製造現場の効率化には欠かせないシステム!

 近年、新型コロナウイルスの感染拡大による社会の急激な変化に伴い、製造現場の大幅な見直しを実施する企業が増えてきています。現場を見直すにあたって、中でも生産レーンの効率化の重要性が高まってきていますが、現在でも、緊急対応時に現場を走り回って対応指示したり、作業内容を表計算ソフトとホワイトボードの両方に転記していたりと、効率の悪い方法を採用している企業は少なくありません。

 そこで今回は、製造現場の効率化に役立つツール「スケジューラ」を、生産管理の観点からご紹介します。

生産管理のスケジューラとは

 「スケジューラ」とは、元々IT用語であり、複数のジョブを同時実行する際に、その順序を制御・管理するソフトウェアのことです(タスクスケジューラとも呼ばれます)。また、予定管理を行うソフトウェアや、指定した時間にジョブを実行するソフトウェアを「スケジューラ」と呼ぶこともあります。

 一方で、生産管理におけるスケジューラとは、生産計画を立案するツールのことであり、生産量に対して人員や設備などを照らし合わせ、必要なリソースを割り当てることができます。各工程に対して適切な時間配分や在庫引当、作業員の割り振りなどを行うことが出来るので、待ち時間を短縮して効率よく作業を進めることができます。また、緊急性の高い作業や、設備及び人員に突然の不具合が発生した場合に、迅速な計画変更及び対応指示が可能です。

 以下、生産管理におけるスケジューラは「生産スケジューラ」と呼称します。

生産管理システムとの違い

 生産計画を立案するツールとして、生産スケジューラの他に「生産管理システム」があります。

 生産管理システムは、製造業における「モノの流れ」と「情報の流れ」を管理するツールであり、受注残や在庫、工程の進捗、製品の原価などをまとめて管理することで効率的に作業を進めることができます。

 しかし、生産管理システムで生産計画の立案自体はできるものの、精度の高い計画立案は生産スケジューラに譲ることになります。生産スケジューラは設備や人員のリソースを細かい単位で計画することができ、さらにヒト、モノ、資源などの制約を加味することも可能です。

 これらの説明を踏まえると、生産スケジューラと生産管理システムは名前と役割こそ似ているものの、別のシステムということになります。生産スケジューラと生産管理システムを両方導入することで、さらなる効率化を望めますが、その分ツールやデータの管理が煩雑になることも考えられるため、連携方法を確立しておくことが重要です。

なぜ生産スケジューラが求められているのか

製造現場の「見える化」を可能に

 生産スケジューラを使えば、生産計画や、それに対する進捗状況、必要なリソースを瞬時に把握することができます。それによって、作業の遅れやリソースの残りなどが可視化されるため、発生した問題が深刻化する前に改善策を講じることが可能です。

計画の変更が容易

 現在、顧客のニーズは年々多様化し、短い納期での多品種生産が求められるようになっています。そのため、突然の計画変更や、別の案件の急な差し込みが頻繁に発生するようになり、それらに合わせた細かい対応が必要になりました。生産スケジューラは、精密な計画変更を簡単に、なおかつリアルタイムで行うことができるので、急な事態にもすぐに対応することが出来ます。また、計画はデータ化されてデバイス上でどこからでも確認できるため、離れた場所にも計画及び変更点を共有することが可能です。

NCKの生産スケジューラ「Freely」

 NCKでは、多品種少量生産を行う中小製造業様向けに、クラウド型生産スケジューラ「Freely」を提供しています。

 計画ボードと作業指示カードを通じて、いつでもどこでも作業計画及び最新の進捗を確認できます。作業指示カードは表示する項目やレイアウト、種類ごとの色分けを自由に設定できるほか、製造に必要な図面や作業手順を関連付けて登録することが可能です。カードはタッチ操作で簡単に配置、並べ替えできるため、スムーズな情報伝達や、計画変更が可能になります。また、CSVファイルの取込、CSVファイルへの出力や、表計算ソフトとの連携による予実管理も可能です。

 パソコンに不慣れな方でも簡単に操作できるため、製造現場へのIT導入の推進も期待できます。

まとめ

 今回のコラムでは、生産スケジューラの概要と、NCKで提供している生産スケジューラ「Freely」を紹介しました。

 生産スケジューラは製造ラインの効率化に役立ちますが、実際の製造現場では生産スケジューラの活用はあまり進んでおらず、ITの導入が進んでいないために、人手で生産計画を立案している現場がほとんどです。しかしながら、年々社会やニーズの変化に伴って、短期間での多量・多種類生産を可能にする、さらに効率の良い生産ラインの確立が求められているため、生産スケジューラは今後も注目されると考えられます。

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